不妊治療の説明会とクーリング・オフ

不妊治療の説明会とクーリング・オフ

不妊治療医療機関では、不妊治療説明会、

体外受精説明会等と称した説明会が開かれています。

そうした説明会に参加した人の感想を聞くと、

その医療機関で不妊治療=体外受精を受ければ、

すぐにでも妊娠できてしまう気持ちになるそうです。

 

ところで、クーリング・オフという言葉をご存知でしょうか。

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通常、一旦成立した契約は一方的に解除することはできません。

しかし、訪問販売や電話勧誘販売などの不意打ち性の高い取引では、

冷静に判断できないまま契約してしまうことがあります。

また、マルチ商法などの複雑な取引は、

仕組みを理解できないまま契約をしてしまうことも起こりがちです。

そこで消費者が頭を冷やして考えることができるように、

特定商取引法では、契約後一定の期間内であれば、

無条件で契約が解除できる制度、これがクーリング・オフです。

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「消費者が頭を冷やして考えることができるように」

という点がとても大切です。

 

話しを不妊治療に戻しますと、体外受精における妊娠率は、

ここ20年ほとんど向上しておりません。

妊娠率は20%前後です。

 

また、2008年4月に、それまで一度に3個までおこなえた胚移植が、

35歳未満では1個、35歳以上では2個までと制限されたことにより、

妊娠率はむしろ低下しています。

 

こうした現実を冷静に受け止めて、

体外受精説明会に参加することが大切だと思います。

 

皆さんも「クーリング・オフ」という言葉を

頭の中にクリッピングして説明会に参加しましょう。

著者
こまえクリニック院長
こまえクリニック院長放生 勲(ほうじょう いさお)