ひとは何かに行き詰まったときに、だれかに相談したくなるものです。
「不妊ルーム」のカウンセリングに来られる方は、
以下のような妊活のラビリンス(迷宮)状態にある場合が多いのです。
・自己流のタイミングがうまくいかない
・不妊治療が憂鬱でしかたがない
・不妊治療を止めたいが、できない
・体外受精を強く勧められている
・仕事との両立に悩んでいる
・だれにも相談できない
これまでの経過を書いてきていただいているので、
それをじっくりと読み、そしてお話を聞いて、アドバイスをします。
妊活・不妊治療はそれぞれのご夫婦ごとに、そのあり方が異なります。
わからないことがたくさんあると、不安は強くなります。
カウンセリングではそれらをサポートしていきます。
アドバイスもケースバイケースなのですが、
説明する際によく使うのが、図の三角定規の例えです。
不妊治療は多くの場合、赤い矢印のような険しいルートになります。
軽い気持ちでクリニックのドアをノックしても、
玄関には体外受精へのエスカレーターが用意されている場合が多いのです。
反対側に回ると、案外すんなりと妊娠という目的にたどり着けたりします。
ですから、多くの場合キーワードが、「リセット」「ステップダウン」です。
そうしたアドバイスをすると、
「気持ちが楽になりました」
「体外受精しかないと思っていたが、やれることがいろいろあるとわかった」
「明るい展望が見えてきました」などと感想を言われます。
これがカウンセリングのひとつのゴールです。