基礎体温だけで排卵日を予測するのは難しい
前回、前々回と基礎体温表が貴重なデータである、ということについてお話したと思います。
2〜3か月もつければ、凡その排卵日を知ることもできますが、それだけで排卵日を予測することは難しいものです。
生理周期が不規則であったり、低温相と高温相の幅が少ない場合は予測が困難ですし、中には排卵がないといったケースもあります。
そこでお勧めしたいのが「排卵日検査薬」です。
不妊ルームへ相談にみえられる方から、「排卵に関して、基礎体温表と排卵日検査薬のどちらを信用したらいいのでしょうか?」という質問をしばしば受けますが、実際にはどちらも正確、とは言い切れません。
ただ、皆さんモノを見る時、片目で見るよりも両目で見たほうがしっかり見えますし立体的に見えますよね?
排卵日検査薬を左目、基礎体温表を右目とした場合、も同じです。
「基礎体温表」と「排卵日検査薬」を組み合わせることで、より正確に排卵のタイミングを予測することができる、という訳です。
排卵日検査薬のしくみと使い方
かつては高価だった排卵日検査薬も、最近では薬局やドラッグストアで、1週間分(7回分)2,000〜3,000円程度で気軽に購入できるようになりました。
そこで、排卵日検査薬の有効的な使用方法を皆さんにもお話したいと思います。基礎体温表で低温期の終わりごろ、排卵日が近づいてきた辺りで使用を開始します。1日1回で構わないのですが、毎日朝なら朝と、決まった時間帯で使用するほうがよいです。
陽性と判定できないまま排卵日が近づいていると思われるときは、朝、夕の2回検査をしてみてください。
結果は必ず基礎体温表に残しましょう。
これを何回か繰り返すことで、いわば「妊娠のコツ」のようなものがわかってきます。
そして排卵日検査薬で陽性反応がでたら、できるだけ多く夫婦生活をもつようにしてください。また、排卵日検査薬」は、陽性になったあと、陰性の反応がでるまで続けましょう。