【書籍試し読み】35歳からの妊娠スタイル(1) - 東京の不妊治療

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コラム

【書籍試し読み】35歳からの妊娠スタイル(1)

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2019年10月4日

35歳からの妊娠スタイル

不妊ルームの院長が執筆いたしました書籍「35歳からの妊娠スタイル」の内容の一部をご紹介いたします。

 

プロローグ

「不妊治療だけが妊娠に至る道ではない」という強い思いから、私は2000年、内科のクリニックの一画に「不妊ルーム」を開設しました。「不妊ルーム」は、いわば自然妊娠と不妊治療のあいだに位置する〝ベースキャンプ〟です。そして、ここに相談に来られ、フォローアップを希望された女性から、妊娠される女性が月を追うごとに増えていき、その数は、本書を書いている現在1、600名を超えています。

しかし、歳月の経過とともに、「不妊ルーム」を訪れる女性に変化が現れてきたのです。開設当初は、30歳前後の方が多かったのですが、現在では30代後半となっています。これは、「不妊ルーム」に限ったことではありません。

 
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いま、女性の出産年齢は30〜35歳が最も多いということをご存知ですか? 次いで25〜29歳、35〜40歳がほぼ同数で続いているのです。このデータは第2子や第3子も含めるので当然30代が高いのですが、第1子の出産年齢(初産年齢)の平均も30歳を超えており、近い将来、初産年齢においても30〜35歳の層が最も多くなると予想されます

一昔前のように「女性は、20代で子どもを持つ」という状況ではなくなってきているのです。35歳以上の初産を、出産によるリスクが高くなる「高齢出産」などと言われますが、これが全ての出産の20%近くなってきているのが現状です。

女性の出産年齢が高いということは、不妊のカップルの増加も意味しています。子どもを持ちたいと思うカップルの年齢が高いほど妊娠しにくくなります。とくに女性の年齢が35歳を超えるとその傾向は顕著になります。その大きな理由は、卵子がエイジング(老化)するからです。

その一方で、35歳以上で赤ちゃんを望む女性が増えている現実があります。これは本人の意思とは無関係に、仕事が忙しかったり、どんどんキャリアアップしていくなかで、気が付けば35歳以上になっていたという女性が少なくないからでしょう。本書は、そうした女性に向けて書かれた本です。

20代の女性の妊娠が「直線のレース」だとすれば、35歳からの妊娠へのアプローチは、所々にハードルが置かれた「障害物レース」という言い方ができるかもしれません。ハードルは確かにあるのですが、それを上手に乗り越えていけば、妊娠に辿り着くことは、多くの場合困難ではありません。

また、若いころはどうしても、経済的に困難なだったり、男性側の意識の問題などで、子どもを受け入れる準備ができていない状況もあります。ですから、年齢が高いということを、ただただネガティブにとらえる必要はありません。社会経験を多く積み、20代の頃に比べれば知恵や知識も豊富になり、人生の経験値が高いはずです。ですから、そうしたノウハウを妊娠や子育てに活かすチャンスです。35歳からは、「心の妊娠適齢期」だと考えましょう。

幸いなことに「不妊ルーム」では、30代後半の女性も数多く妊娠され、40代女性の妊娠も、毎月のように出るようになりました。ですから、「不妊ルーム」には、そうした女性たちの妊娠に至るヒントが数多くあります。

 
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本書では、「体内インフラ」「体外インフラ」をキーワードに、妊娠へのアプローチを考えていきます。ステップアップ・ステップダウン・そして、ジャンプアップ……。こうした言葉も、これから妊娠に取り組むあなたのキーワードになるはずです。歳月の経過は、単純に年をとることを意味するものではありません。智恵の始まりと考えましょう。

そして、きっとあなた達なりの戦略といったものが浮かび上がってくるはずです。ぜひ本書を参考にしていただきながら、2人で、あなた方のライフプランニングにあった妊娠戦略を考えてください。

妊娠を望むにあたって、なによりも大切なことは、過去にとらわれず、これからの取り組みをポジティブに考えていくことです。まず最初に、これまで頑張ってきた自分に乾杯しましょう。それから本書をお読みいただけたらと思います。

Lesson 1
35歳からは「心の妊娠適齢期」

 

 

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著者:こまえクリニック院長 放生 勲

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院


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