赤ちゃんができない」と思い込まない。

赤ちゃんができない」と思い込まない。

「できない」と思うことはできる可能性を下げてしまう

人間にとって、思い込みは怖いものです。負けると思って出た試合は、戦う前から負けているようなものです。よく自己暗示といいますが、スポーツ選手ではイメージトレーニングを大切にしている人がたくさんいます。私は不妊においても同様のことがいえるような気がしています。
「自分には赤ちゃんができないのではないか」といったマイナスの自己暗示は、本来備わっている妊娠力を低下させてしまうことにも繋がります。何事においてもそうですが、ネガティブな気持ちだと、よい結果は生まれないものです。できると思ったからといって、かならずしもできるというものではありませんが、できないと思う必要はないと思います。「自分には赤ちゃんなんかできっこない」などと、後ろ向きの言葉を、自分に投げかけることはやめにしましょう。

ネガティブ思考の人にはなるべく近づかない

私のクリニックに訪れる方にも、私のアドバイスに、その都度「できません」や「無理」などとと言う方がいます。やはりそういうネガティブ思考の方の場合、妊娠までの道のりが遠いなと思ってしまいます。ムリかどうかは、やってみなければわからないことが多いのです。
マイナスの自己暗示でせっかくの妊娠力を低下させないようにしましょう。

著者
こまえクリニック院長
こまえクリニック院長放生 勲(ほうじょう いさお)

弘前大学医学部を1987年に卒業後、都内で内科研修を経てドイツ・フライブルク大学病院に留学し、帰国後は東京大学大学院で医学博士号を取得。2004年に「こまえクリニック」を開院し、不妊治療と相談を専門とする「不妊ルーム」を運営。自身も4年間の不妊治療経験を持ち、ストレスケアを重視した診療を行っている。『令和版 ポジティブ妊娠レッスン』(主婦と生活社)をはじめ、不妊治療に関する著書も多数出版している。

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