新しいアナログ薬の仕組み - 東京の不妊治療

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新しいアナログ薬の仕組み

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2019年12月27日

不妊治療コラム

新しいアナログ薬の仕組み

超音波検査を行って卵胞の成長が確認されたら、LH(黄体化ホルモン)の代わりになる「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロン)」を打つと、その約36時間後に排卵が起こります。

しかし、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の傾向がある人は、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)という副作用の予防の為に「GnRHアゴニスト」を使って、安全のもと体外受精を行うというのが、今日の不妊治療における重要ポイントです。

GnRHアンタゴニストとGnRHアゴニストは「アナログ薬」と呼ばれていて、比較的新しい考え方の薬になります。

このアナログ薬は、言ってみればホルモンとよく似た「そっくりさん」といった所でしょう。

似せたホルモンの受容体を持った細胞の働きを強めたり、弱めたりする作用を持っているのが特徴です。

不妊治療で使われるアナログ薬は、脳の視床下部が分泌するGnRH(ゴナドトロン放出ホルモン)のそっくりさんで、FSHやLHを分泌する下垂体の受容体に働きかけるGnRHアンタゴニストとGnRHアゴニストの2つです。

このアナログ薬には、受容体を持った細胞の働きを高める「作動薬」と、低下させる「拮抗薬」との2種類に分類されます。「作動薬」であるGnRHアゴニストは「排卵を起こす」「採卵前に排卵してしまうのを防ぐ」の両面でも使用されますが、これはこの薬が使用期間によって真逆の効果を生む事に起因しています。

ホルモンそのものとして精製して作り外から入れているhCG製薬と違い、アナログ薬は患者さん本人自身のホルモンつまり内因性ホルモンを増やせるのです。

内因性のLHを使用しますので、hCGよりも半減期は短く、これこそがGnRHアゴニストがOHSSを引き起こさない理由となっています。

とはいっても、この状態が長く持続できるわけではありません。その後は下垂体が受容体を減らしてしまい、FSHやLHを放出しなくなる「ダウン・レギュレーション」と呼ばれる現象が起きるというのが欠点と言えるでしょう。一方の「拮抗薬」であるGnRHアンタゴニストは、常にFSHやLHを減らしますので、すぐさま自前のホルモンを抑えます。アンタゴニストの方が即効性があり、使用期間が短くて済むので結果的に薬の量を抑えられるという利点があると言えます。

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著者:こまえクリニック院長 放生 勲

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院


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