心臓部「培養室」 - 東京の不妊治療

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コラム

心臓部「培養室」

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2019年12月24日

不妊治療コラム

心臓部「培養室」

採卵によって採れたばかりの卵子は、卵胞の中で卵子に栄養を供給してきた顆粒状細胞等が周りに沢山くっついたままになります。ですので、肉眼でもディッシュの中に卵の白身のようなもやもやしたものがみられます。

この中に0.1mmほどの大きさの卵子があるはずです、胚培養士はそれを顕微鏡下で探していきます。

見つけた卵子を顆粒膜細胞のついたまま、培養液の入れた専用のディッシュに移していきます。それを、環境を胎内に近づけた培養器へと入れます。採卵では、事前に超音波検査で見えていた卵胞すべてから卵子が採れるとは限りません。

実際に顕微鏡下で見てみると、色んな状態のものが確認でき、その様子によって名前が付けられています。

成熟しきっていないものを「未熟卵」、すでに卵細胞が生きておらず外側のみの卵子を「変性卵」と呼んでいます。

ここまで来て、採れた卵子が変性卵だったと言われると患者さんからすればがっかりするかもしれません。

しかし、この変性卵は誰にでも起こり得る事です。

こうしたものが混じるのは、自然の摂理になります。

未熟卵については、けっして卵子の質が悪いというわけではありません。体外受精の技術がまだまだ至らず、早く採卵してしまったという事になります。

未熟卵を全くなくすことはできませんが、採卵のタイミングをよく見極められれば減らす事は可能となります。

卵胞の成熟具合というのは、現状大きさだけでは明確には分かりません。年齢や残りの卵子数が関係しています。

年齢が高くなるにつれて卵胞はゆっくり育つ傾向があるので、「卵胞の大きさが何mmになったらhCG製薬を打ちましょう」という一律のやり方を行ってしまうと、未熟卵が増えてしまう事になってしまうと言えます。

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著者:こまえクリニック院長 放生 勲

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院


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