妊娠率を上げるには?おすすめの“卵巣セラピー”とは - 東京の不妊治療

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コラム

妊娠率を上げるには?おすすめの“卵巣セラピー”とは

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2020年9月30日

不妊症のための卵巣セラピー

卵巣セラピーとは

「不妊ルーム」では、”卵巣セラピー”をおこなってから、妊娠される方が増えています。

卵巣セラピーとは、簡単に言えば血液の中の微量物質、すなわち、甲状腺ホルモン、亜鉛、銅、ビタミンDなどを微調整して、卵巣の中の卵子を快適な状態にする治療法です。

「卵巣と卵子」は「水槽と金魚」の関係

卵巣セラピーを金魚と水槽に例えると、わかりやすく説明できます。水槽の中にたくさんの金魚が泳いでいる状態をイメージしてください。金魚が元気で泳ぐためには、その水槽のコンディショニングが大切なはずです。水槽の温度管理や酸素濃度などが適切でなければ、金魚は元気がなくなってしまうでしょう。これと同じようなことが女性の体にもいえるのです。

卵巣という水槽のコンディションを良くすることによって、金魚、すなわち卵子が快適な状態に置かれることで、妊娠につながるカップルが多くいます。特に妊活女性の高齢化を考えた場合、更年期に備える意味からも、こうした女性の身体にやさしい治療がとても重要になってきます。

それでは、「不妊ルーム」でおこなっている”卵巣セラピー”の具体的な内容をご説明します。

1)甲状腺ホルモンのコントロール

良好な卵子が育ち、流産率を下げるには、甲状腺ホルモンのコントロールが極めて大切であるということがわかってきました。そのため、不妊治療を行っている医療機関は、甲状腺ホルモンのコントロール厳格に行うようになりました。こまえクリニックのカウンセリングでもTSHや甲状腺ホルモンの値を厳密にコントロールしてから、妊娠される方が増えてきました。

2)微量元素の調整

亜鉛と銅という微量元素も、卵子にとって大切なのです。実は亜鉛と銅は、体内で微妙なシーソー・バランスの関係にあります。要するに亜鉛が増えてくると、銅の値が下がるという形になります。亜鉛は卵子の形成に重要な役割を持つということもわかってきました。一方の銅はその濃度が高いと、着床率が落ちるのです。亜鉛と銅はノベルジンというお薬でコントロールします。微量元素のコントロールを綿密におこなうことで、妊娠につながりやすくなります。亜鉛と銅は、妊娠の重要なポイント、”キー・ミネラル”であると理解してください。

3)ビタミンDが大切なわけ

人体には種々のビタミンが含まれますが、その中でもビタミンDが注目されるのは、日本人にはビタミンD欠乏症の人が多いからです。

ビタミンDは女性の生殖にとても重要で、ビタミンDが不足すると妊孕性(妊娠しやすさ)が低下し、流産率が上がることが知られています。また、新生児の体重や妊娠期間・妊娠高血圧症候群といった妊娠合併症・新生児の発育障害のリスクも高くなると報告されています。

また、男性にもビタミンDは重要で、欠乏すると精子の数や運動率が悪化することがわかっています。ビタミンDは精子の運動能力を高め、精子の細胞内へのカルシウム吸収を促すことで、精子の受精能力を高めます。男性もビタミンD濃度を測定し、不足しているときは補充することで、精液所見の改善が期待されます。

ご夫婦、カップルの間でビタミンD摂取をこころがけることも大切です。適正量がありますので、こまえクリニックでは採血でビタミンDを測定し、不足されている方にはビタミンD製剤、サプリメントなどを処方します。

こうした卵巣セラピーをおこなってから、「不妊ルーム」で不妊治療を行っていた40歳以上の女性の妊娠も増えてきました。

体外受精にも”卵巣セラピー”は効果的

こうした卵巣のコントロールがうまくいっている不妊治療の患者さんが体外受精に挑戦すると、よく妊娠されます。

不妊治療の先生は、女性の卵巣・子宮よりも、卵巣の中の卵胞、そして卵子にのみ注目して不妊治療を行っているように思うのです。不妊治療、とりわけ体外受精をはじめとする高度生殖医療は、私の目から見ると”木を見て森を見ず”の医療になっているような気がしてなりません。

体外受精は高額な治療方法であるにもかかわらず、妊娠率は高くありません。体外受精での妊娠率を高めるためにも、卵巣セラピーは有効です。

体外受精で胚移植を4回おこない、妊娠されなかった女性がいます。採血をおこない亜鉛と銅を調べたところ、銅の濃度が高かったため、ノベルジンを服用してもらい、5回目の凍結卵を移植したところ、無事妊娠に至りました。

「不妊ルーム」では、体外受精に進まれる方には高い技術をもつ高度生殖医療機関を紹介するとともに、緊密なコラボレーション、そして効果を向上させる”卵巣セラピー”をおこない、一人でも多くのご夫婦、カップルが妊娠されるよう努めています。

著者:こまえクリニック院長 放生 勲

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院


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