妊娠力アップの鍵をにぎる「リラックス」

妊娠力アップの鍵をにぎる「リラックス」

「赤ちゃんが欲しい」という気持ちが、時間が経つことにより、焦りや不安、迷いを生んでしまい、それがストレスに繋がってしまうことがあります。
 

「どうしたら気持ちを楽にもてるのでしょうか?」
「どうしたら平常心で不妊治療を継続できますか?」
 

というメールが私のもとにはよく届きます。
「気持ちを楽に…」「平常心で…」とは、言葉でいうのは簡単です。
頭では理解しても、気持ちはコントロールできないというのが、みなさんの正直な気持ちではないでしょうか。
 

自分自身にフィットするリラックス法をみつけよう

女性の体をコントロールするホルモンの働きは、ストレスによって大きな影響を受けます。
リラックスがとても大切だと判断したとき、私はよく「不妊治療をいったん休んでみましょう」とアドバイスすることがあります。ただこれは実際には一つのきっかけを提供するようなもので、実際にどう考え、どのように行動を起こすのかは皆さん自身なのです。

 

例えば、少し手を止めて家の中を見渡してみるのはどうでしょう?
以前読もうと思って買っておいた本が、ほこりをかぶっていたり、、返事を出していない友人からの手紙、はじめてご主人からプレゼントされたアクセサリー、、、しばらく忘れていたものの再発見が、生活にうるおいを与えてくれるかもしれません、

 

そしてうるおいのある生活を楽しむことで、気分が明るくなり、妊娠によい効果をもたらしてくれるかもしれません。

 

著者
こまえクリニック院長
こまえクリニック院長放生 勲(ほうじょう いさお)

弘前大学医学部を1987年に卒業後、都内で内科研修を経てドイツ・フライブルク大学病院に留学し、帰国後は東京大学大学院で医学博士号を取得。2004年に「こまえクリニック」を開院し、不妊治療と相談を専門とする「不妊ルーム」を運営。自身も4年間の不妊治療経験を持ち、ストレスケアを重視した診療を行っている。『令和版 ポジティブ妊娠レッスン』(主婦と生活社)をはじめ、不妊治療に関する著書も多数出版している。

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