本日3名の方の卒業報告と、1名の妊娠安定期の報告がありました。
卒業とは当院から不妊治療の専門医療機関に紹介し、
体外受精を行って無事妊娠が成立し、産科に転することを言っています。
この卒業された3名に共通していることは、
当院で「卵巣セラピー」を行っていたということです。
年齢は35歳が2名と、42歳の方が1名です。
全員が当院から漢方薬とノベルジンという亜鉛のお薬を処方していました。
このコラムでもたびたび述べてきていますが、
ノベルジンを服用することによって、
体外受精での培養が順調に進むのみならず、
胚移植後の着床率が上がることに、私はとても驚いています。
その他にもDHEAサプリメントを処方したり、
甲状腺ホルモンを補充したりと、それぞれ工夫しているのですが、
こうした不妊治療の医療機関とのコラボレーションがうまくいっており、
とても嬉しく思っています。
当院で妊娠されて安定期の報告を受けた方は、二人目不妊の方で、
一人目も当院で授かることができました。
しかし一人目が授かるまでに、3回の流産という辛い経験をされました。
そこで今回は、卵巣セラピーに注目し、ビタミンDサプリメントや、
DHEAサプリメントなどを、漢方薬とともに出していました。
そうしたことが奏功して妊娠に至ったのだろうと思います。
最近になって、私は妊娠へのアプローチとは、
卵巣を元気づけること、いたわることだと思うようになりました。
その力になるのが漢方薬であり、ノベルジンであり、
ビタミンDであり、甲状腺ホルモンなんだろうと思っています。
これからも1人でも多くの方が当院で、そして紹介先でも
妊娠されるよう努力と工夫を重ねていきたいと思います。