心の弾力性が妊娠を呼ぶ
「冗談に笑えますか?」「ムダ話を楽しめますか?」
私はよく、「不妊ルーム」に通院されている女性の頭がどれだけ固くなっているか、さりげなく確かめることがあります。例えば、軽く冗談を言ってみたりします。それに対して反応できるかどうかというのは、頭の柔軟性をみる判断材料になります。冗談がおもしろくないのか、初対面で緊張しているのか、、、ジョークを言っているのに、顔の表情の硬い人は心配のサインです。きっと私の話でも、妊娠に関するアドバイス以外は「ムダ話」に思えてしまうのでしょう。
スーパーマーケットに行くような気楽な気持ちで
心の弾力性を保つには、自分の心の状態に「気づく」ことが大切だと思っています。テレビのバラエティー番組を見て笑えていますか? 妊活仲間以外の友人と、楽しんでおしゃべりしていますか?ご主人と、赤ちゃんのことを忘れて素敵なセックスをしていますか?「不妊ルーム」に通院されていた方で、毎回スーパーマーケットの袋を持ってきた人がいました。ネギが顔を出していたことも。彼女にとっては、スーパーで買い物をすることと、私のクリニックに来るということが、同じ生活の一部であるように感じました。何も特別なことはない、気負いもない自然体でした。そしてしばらくして、彼女は妊娠したのです。
ストレス発散法は自分で見つける努力も
「ストレスがたまる」とよく言いますが、まるでストレスのほうが勝手にやってきて、自分の中に蓄積されるようなイメージです。しかし、実際には、ストレスを生み出す心の状態をつくるのも、ストレスを吐き出せずに溜め込んでいるのも自分自身です。ストレスはたまるものではなくて、「ためてしまう」ものなのではないでしょうかストレスがたまるのはよくないとわかっているのなら、自分でなんとかストレス発散の場を見つけ出す努力も必要です。
「アクティブ」「積極的」は妊娠のための大切なキーワード
ストレスがいけないのなら、ストレスを積極的に発散させましょう。その方法とは、つまり一時でも、パッと騒いだり、ほかのことに集中したり、ゆったりとリラックスする時間と場をもつことです。それがどんなことなのかは、人により千差万別、十人十色です。例えば、ヨガなどもひとによっては、リラックス効果があるようです。しかし、どんな方法があなたに合っているかは、あなたが試してみるしかありません。