不妊治療なしで授かるということ

「不妊ルーム」が目指していること

「不妊ルーム」では、不妊治療にエントリーする前に妊娠することに全力を挙げています。

一般的には、「なかなか妊娠しないから不妊治療を始める」という流れが当たり前のように考えられています。

しかし私たちは、まず「なぜ妊娠しにくくなっているのか」を見極め、その原因を改善することを大切にしています。

もちろん、不妊治療が必要なケースもあります。

しかし、それらが必要になる前の段階で身体の状態を整え、自然妊娠できる力を引き出すことができれば、妊娠への道は大きく広がります。

「不妊ルーム」が25年以上にわたり大切にしてきたモットーは、「不妊治療だけが妊娠に至る道ではない」ということです。

第一子を不妊治療で授かると起こりやすいこと

私たちができるだけ不妊治療なしで授かることを目指す理由があります。

それは、第一子を不妊治療で授かった女性の多くが、第二子を希望したときにも再び不妊治療からスタートする傾向があるからです。

もちろん不妊治療そのものを否定しているわけではありません。

しかし、妊娠に至るプロセスをすべて医療に依存してしまうと、「自分自身の妊娠力」に目を向ける機会が少なくなってしまいます。

その結果、第二子を考えた際にも、「また病院に行かなければ妊娠できない」と考えてしまうことがあります。

一方で、第一子を自然妊娠で授かった方は、自分の身体への信頼感を持つことができます。

「私は妊娠できる身体を持っている」

この感覚は、その後の妊活において非常に大きな財産になります。

実は多くの人が不妊治療以外で妊娠している

「不妊ルーム」で妊娠される方の約7割は、不妊治療の経験者です。

これは一見すると不思議な数字かもしれません。

しかし、この数字が示しているのは、「不妊治療を経験したからこそ妊娠できた」のではなく、「不妊治療だけが唯一の方法ではなかった」という事実です。

実際には、検査では大きな異常が見つからないにもかかわらず妊娠できずに悩んでいる方が少なくありません。

そうした方々が身体の状態を整え、排卵やホルモンのリズムを理解し、生活習慣や栄養状態を改善することで妊娠に至るケースを私たちは数多く見てきました。

妊娠は医療技術だけで成立するものではありません。

卵子の質、精子の質、ホルモンバランス、自律神経、睡眠、栄養状態、ストレスなど、多くの要素が関係しています。

だからこそ、妊娠力そのものを高めることが重要なのです。

妊娠力を高める「3種の神器」

「不妊ルーム」で長年活躍しているのが、婦人体温計、基礎体温表、排卵日検査薬の「3種の神器」です。

どれも特別なものではありません。

しかし、この3つを正しく活用すると、自分の身体の状態が驚くほど見えるようになります。

  • 基礎体温は排卵や黄体機能の状態を教えてくれます。
  • 排卵日検査薬は、排卵のタイミングをより正確に把握する助けになります。
  • 基礎体温表は、身体の変化を視覚的に確認することができます。

私たちはこれらを用いて、ご夫婦が自分たちの身体を理解し、自ら妊娠への道筋を描けるようサポートしています。

「3つの法則」「卵巣セラピー」「オキシトシン妊活」

「不妊ルーム」では、3種の神器を土台としながら、「3つの法則」「卵巣セラピー」「オキシトシン妊活」を組み合わせて妊娠力の向上を目指します。

卵巣セラピーは、質の良い卵子を育てるための環境づくりを重視します。

妊娠率を左右するのは、採卵数だけではありません。卵子の質こそが大切なのです。

また、オキシトシン妊活では、ストレスや不安に支配された状態から抜け出し、心と身体が本来持つ力を引き出していきます。

妊活が長くなるほど、「妊娠しなければ」というプレッシャーが強くなります。

しかし、妊娠は競争ではありません。身体が妊娠しやすい状態になることが何よりも重要なのです。

未来の妊活のために

第一子を不妊治療なしで授かることには、単に治療費や通院の負担を減らす以上の意味があります。

それは、「自分自身の妊娠力を育てる」ということです。

その経験は第二子、第三子を考えたときにも大きな財産になります。

私たちが目指しているのは、不妊治療を否定することではありません。

本当に必要な方には適切なタイミングで不妊治療を受けていただくことも大切です。

しかしその前に、まずは自分たちの身体と向き合い、妊娠する力を最大限に引き出してみてほしいのです。

そのために「不妊ルーム」は、不妊治療なしで授かることを目標に、ご夫婦と一緒に歩んでいきたいと考えています。

妊活ケアの名医が教える最高のオキシトシン妊活
著者
こまえクリニック院長
こまえクリニック院長放生 勲(ほうじょう いさお)