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不妊用語集

子宮卵管造影検査(HSG)|不妊治療の前に

子宮卵管造影検査(HSG)

子宮卵管造影検査は、子宮内腔の状態と卵管の通過性を調べるためにおこなう検査です。また、卵管周囲の癒着もある程度知ることができます。この検査は不妊治療の中で、もっとも大切な検査の一つです。

子宮にカテーテルを入れて造影剤を注入し、レントゲン撮影をおこないます。卵管が詰まり気味の人や、完全に卵管が閉塞している人は、特に強い痛みを感じます。

機能性不妊(原因不明不妊)では、この検査の後に卵管の通過性が良くなり、妊娠率がアップすることが知られています。したがって、子宮卵管造影検査の後に妊娠した場合、自然妊娠とは区別し、卵管造影後妊娠とする施設さえあります。したがって、子宮卵管造影検査は、治療を兼ねた検査でもあります。

この検査の問題点としては、多少なりとも苦痛と、検査後の医原性の卵管炎・子宮内膜炎などの副作用をともなう可能性があります

子宮卵管造影検査に関して、放射線による副作用の不安を持つ人もいますが、何十回おこなっても心配するような放射線量ではありませんので安心してください。

(大牟田天領病院婦人科部長 吉田 耕治先生監修)

不妊ルームはこう考えます

子宮卵管造影検査は、医療施設によって、その精度、やり方にばらつきが認められます。ある時、患者さんが持参した写真を見て、造影後の写真1枚のみしかなく、唖然としたことがあります。

子宮卵管造影検査では、まず造影剤を子宮口から注入した直後に写真を撮り、それから数分後にその通過性を調べ、30分後、あるいは1時間後、あるいは翌日に造影した造影剤の拡散の状態を調べるというのが、正しい子宮卵管造影検査の方法です。(ただしX線TV透視画像を動画で保存していれば1枚で十分です。吉田は通常油性造影剤で撮影した日に1枚、翌日に拡散像を撮って合計2枚で済ませます。拡散像撮影は省略することも。:吉田 耕治先生談)

精液検査、ホルモン検査をおこなって、異常が見られず、その後しばらくタイミング法をおこなっても妊娠しないという場合におこなうという検査の順序が良いでしょう。

不妊治療を考えている方は、受診しようとする医療機関でX線子宮卵管造影検査をおこなえるのか、必ず確認をとってください。この大切な検査をおこなえない医療機関のほうが多いからです。

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院

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