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(9) 漢方薬とのつきあいかた

~「妊娠しやすいカラダ」インタビュー ~

漢方薬とのつきあいかた

聞き手:

先生のところの治療は、不妊治療と自然妊娠の間の治療ですが、実際には漢方薬で、治療するという?

放生:

漢方薬のことを『妊娠力』にも書いたけど、『妊娠レッスン』(2002年6月出版)は、すごく漢方薬を強調したみたいな本になったものだから。『妊娠レッスン』を出したあと、町の漢方薬屋さんに走る人がすごく増えたんですね。ところが、町の漢方薬屋さんは、薬代が月に3万も4万もかかる場合があるんですね。

我々が使っているのは顆粒の、粉薬と変わらないようなエキス顆粒というのを使っています。エキス剤の場合は健康保険が通るので、3割しか本人は負担しなくて済むわけだから、月当たりの本人の負担額は3000円前後になります。町の漢方薬屋さんで買うと、月当たり3万も4万もかかるというケースを聞いています。採血するわけでもありませんから、効いているかどうか、把握するのが困難です。

聞き手:

結果が出ない場合には、同じ状況が続いているんですよね。

放生:

「不妊ルーム」では、漢方薬を飲む前の周期と、飲んだ後の周期で、例えば、プロゲステロンの値が良くなっていれば、やっぱり効いたのだろうという指標にはなるわけですね。だから、「漢方薬は医者から処方してもらおう」というのは強調してもし過ぎることはないのです。私は漢方薬とクロミフェンなどの排卵誘発剤を組み合わせることも多い。「不妊ルーム」では、妊娠した人の8割以上に漢方薬を使っています。

僕が現在まで漢方薬を使っている理由の一つは、患者側から漢方薬を求めてくるニーズが強いということです。不妊治療の現場ではhMG、hCG製剤という注射がたくさん使われるんですね、僕は一切使いませんが……。あの注射は最近いろいろと問題も出てきていて、あの注射をすることで、体調を悪くする人も多いし、また不妊治療を止めて、あの注射を止めたら、医者にかかる前よりさらに体温がガタガタになったとか、そういう訴えをたくさん聞くわけですよ。ですから、そういう人達は強い薬、hMG、hCGは強い薬だから、こりごりだみたいな感じになっている。そういうふうな人がリバウンド的に、リバウンドという言い方がいいのかわからないけれど、漢方薬が欲しい、そういうニーズがすごく強いんですね。ですから、それが結果的に、今日まで漢方薬を使用するということにもつながっていると、僕は思うんです。

聞き手:

では、排卵誘発剤と漢方薬の併用、それからこういったことの記入によるタイミング法指導というか、タイミングは、自分で気づくというか... 。

放生:

そうですね、ある程度はアドバイスするということですね。僕は何回かは言いますが、だいぶ経つと自分達でタイミングわかるようになってきます。

聞き手:

何回くらい繰り返すと、ですか?

放生:

わからないです、複雑だから。個人差もある。複雑というのは、生理不順の激しい人もあれば、そうでない人もいる。毎月28日周期でくる人であれば、それはとても把握しやすいですし。

聞き手:

生理不順が激しい人では、例外続きだということですね。

放生:

それを一口に言うことは難しいだろうと思います。

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院

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