もし今の不妊治療に疑問が生じたり、
夫婦の間で意見の食い違いができてしまったときには、
別の医療機関にセカンドオピニオンを求めることをおすすめします。
私のフォローアップの立場は、
2階建ての家のイメージで例えるとわかりやすいかもしれません。
1階は自然妊娠、2階は不妊治療です。
私は、1階から2階へあがる階段の踊り場、あるいは中2階の立場で、
なるべく2階に行かずに妊娠するということを目標としています。
こんなスタンスの私が示す「オピニオン」を聞いて、
今までとは全然違うと驚く患者さんは少なくありません。
セカンドオピニオンを求めて、結果、転院を決めたなら、
ぜひ現在の主治医から紹介状を書いてもらう勇気を持ちましょう。
紹介状は、あなたの今までの不妊治療の歴史が書かれています。
ゼロから検査を再スタートするよりも、
時間的にも金銭的にも、肉体にかかる負担も軽くてすみます。
「他の病院に行きたいので、これまでの経過をまとめてください」
と言ってみてください。
もしひとりでは言いにくいと感じるのなら、夫婦で行きましょう。
そして、あなたたち夫婦には本当に必要な不妊治療は何なのか、
医師のセカンドオピニオンや、パートナーの意見も冷静に聞いて、
賢明な判断を下してください。