本を書く100の理由 その(7):体外受精にどう向き合うか

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コラム

本を書く100の理由 その(7):体外受精にどう向き合うか

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2022年7月11日

今回の本を書きたいと思った理由の1つは、体外受精にどう向き合うか、

これは避けて通れない問題だと思ったからです。

 

不妊治療は年をおうごとに体外受精が占める割合が高くなり、

東京では、不妊治療≒体外受精の様相を呈しています。

そしてこの4月から始まった保険適用拡大により、

体外受精も3割負担で受けれるようになったため、

この傾向はますます強まると考えています。

 

残念なことに、保険適用が拡大されたことによって、

不妊治療が整理されるどころか、さらに複雑化して、

わかりにくくなったように思います。

それは保険適用拡大を、前向きに捉えるクリニックと、

後ろ向きに捉えるクリニックが混在しているからです。

 

そうした時代にあって、妊活に取り組んでいるカップルは

どのように行動すればよいのでしょうか。

ラーメン屋さん選びであれば、食べ歩きによって

自分の好きな店を決めることができますが、

不妊治療、とりわけ体外受精ともなるとそうはいきません。

 

もともと日本人には、医療のことはお医者さん任せにする傾向がありますから、

医師の言われるままに体外受精に誘導されて、

大変な目にあった方々の相談をたくさん受けてきました。

さいしょにドアをノックしたクリニックで、

そのまま体外受精を受けてしまうケースが本当に多いのです。

「体外受精を受ける前に相談にきてほしい!」

どれだけそう思ったかわかりません。

 

保険診療になったからといって、安かろう悪かろうでは困ります。

体外受精をはじめとする補助生殖医療は、

医師、看護師、胚培養士によるチームワークプレーですから、

医療機関のチーム力による実力の差が激しいのです。

 

医療機関選びというと難しいことのように思えますが、

「不妊ルーム」20数年の経験から、医療に詳しくないカップルでも、

体外受精医療機関の選び方がわかるのだとお教えしたいのです。

それに対する私なりの案内を示したいと思いました。

 

ところで、現在日本中で「●●アート・クリニック」

「○○ARTクリニック」というのが増えておりますが、

「ART」「アート」とは何を意味しているかお分かりでしょうか?

実はARTとは補助生殖医療、すなわち体外受精・顕微授精などと同義なのです。

こうしたこともわかっていないカップルがほとんどだと思います。

 

今回の本では、レッドオーシャンと化した体外受精の海の中で

溺れないよう、正しい羅針盤を示したいと思っています。

著者:こまえクリニック院長 放生 勲

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院


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