本を書きたいと思った理由の1つは、
43歳以上の妊活女性にエールを送りたいと思ったからです。
ご存知のように、今年の4月1日から不妊治療の保険適用が拡大され、
体外受精も3割負担で受けれるようになりました。
しかし残念なことに、42歳までという年齢制限が設けられました。
体外受精そのものの全体の妊娠率は、
25%〜30%と高いものではなく、
40歳を過ぎると、その妊娠率はさらに低くなります。
43歳以上ともなれば、5%程度と考えられます。
その妊娠率の低い体外受精に自由診療で臨めば、
1回あたり60万〜100万円という、極めて高額な医療費となります。
こうした方々には、体外受精が現実的な医療とは思えません。
では43歳以上の女性は、妊活をどのように考え、
どのようなアクションがとれるでしょうか。
そうした女性たちに提案したいのが、「不妊ルーム」で行っている、
卵巣を元気にする、卵巣をいたわる「卵巣セラピー」です。
体外受精とは正反対のルートとして、卵巣をいたわり、
自然妊娠を目指すことは、とても生理的な方法だと私は思います。
なぜなら卵巣をいたわることは、アンチエイジングそのものであり、
女性ホルモンの分泌を活発なものとし、肌に潤いをもたらし、
女性らしい体つきを維持することに貢献するのです。
女性ホルモンの分泌が活発になれば、卵巣もアクティブになりますから、
その中で良好な卵子も育ちやすくなります。
「不妊」という言葉が、「妊活」にとって変わりました。
それなら、妊活をさらに一歩進めて、「美活」と考えてみたらどうでしょうか?
女性が美しさを目指すことと、妊娠を目指すことは、
実は同じ向きのベクトルなのです。
「妊娠、妊娠」と自分を追い込むより、
「卵巣をいたわって若さを保とう、
その結果妊娠を誘うことができればラッキー」