卵巣セラピー(22)亜鉛不足は妊活の大敵です(1) - 東京の不妊治療

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コラム

卵巣セラピー(22)亜鉛不足は妊活の大敵です(1)

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2022年5月23日

亜鉛という女性の妊活ではあまり聞き慣れない物質が、

実はとても重要だというお話をしたいと思います。

亜鉛は、男性の妊活にとって重要な栄養素だと思っている方も多いでしょうが、

実は女性の妊活にこそ、とても大切な栄養素なのです。

 

人体で最も多く含まれている元素は鉄です。

鉄はヘモグロビン、ひいては赤血球の原料のひとつですから、

体内に鉄が多く存在することは理解できると思います。

そして2番目に多い元素が亜鉛なのです。

亜鉛は成人の体内に約2g含まれます。

亜鉛は体内で実に様々な役割を担っているのですが、あまり知られてはいません。

 

皆さんは、新聞、雑誌などで、「亜鉛パワー」「牡蛎パワー」

などといったキャッチコピーを目にしたことがあると思います。

「牡蛎パワー」と強調されるのは、牡蛎(カキ)は、

もっとも亜鉛を多く含む食材だからです。

そして亜鉛は、主に男性の精力に関するものというイメージが強いと思います。

 

かねてより日本人は、男女を問わず、亜鉛の摂取量が少なく、

低亜鉛血症に該当するひとが多いことは指摘されていました。

また、コンビニフードやインスタント食品などは、

亜鉛の含有量が少なく、現代人の食生活では亜鉛不足になりやすいのです。

また、カップ麺などの加工食品に含まれる添加物の中には、

亜鉛の吸収を妨げたり、亜鉛を体外に排泄したりする

作用を持っている成分もありますので、加工食品の摂りすぎには要注意です。

食品から摂取した亜鉛の約20%〜30%が体内に吸収されます。

 

日本臨床栄養学会の『亜鉛欠乏症の診療指針 2018』では、

次の診断基準を示しています。

 

血清亜鉛:60μg/dL未満:亜鉛欠乏症

60〜80μg/dL未満:潜在性亜鉛欠乏

 

亜鉛欠乏症に関して、ノベルジンというお薬があります。

これは亜鉛製剤ですが、これまで、ウィルソン病という、

体内の肝臓、腸管、角膜などに銅が沈着する

遺伝性疾患に対してのみ保険適用が認められていました。

そして2018年に、「亜鉛欠乏症、潜在性亜鉛欠乏をともなう不妊症」に、

ノベルジンが使えるようになったのです。

著者:こまえクリニック院長 放生 勲

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院


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