不妊治療のリテラシーとアカウンタビリティー(前編) - 東京の不妊治療

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コラム

不妊治療のリテラシーとアカウンタビリティー(前編)

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2021年11月9日

不妊治療の目利きになる

ここでリテラシーとアカウンタビリティーという、少し難しい言葉について説明したいと思います。
リテラシーとは、平たく言えば「目利きである」「物事の本質を自分で見極める力がある」ということです。一方、アカウンタビリティーという言葉は、「説明責任」などと訳され、最近だと政治の世界などでもよく耳にするようにもなりました。私がここで、この2つの単語を取り上げるのは、不妊治療を受け、妊娠に至らなかった二人の患者さんから、非常に対照的な経験を聞かされたからです。
グレードの低い受精卵を無断で移植されていたAさん

Aさんはある医療機関で、体外受精にトライしましたが、妊娠に至りませんでした。
体外受精1回当たりの妊娠率は20%強ですから、よくあることなのですが、驚くべきは彼女が不妊治療を受けた産婦人科では、治療開始当初から、ほとんど治療内容などについての説明がなく、体外受精をおこなうにあたっても、資料を渡され、それを読んで、体外受精を受けるかどうか決めろ、ということだけだったそうです。
彼女は体外受精が失敗後、自身で調べたところ、体外受精をおこなう場合には、受精卵、採卵した卵などについて医療機関から、説明を受けているということを知りました。彼女の場合、そうしたことがまったくなかったことに疑問を持ったわけです。
ご主人と相談し、その産婦人科に出向き、2個移植したという受精卵の写真の提示を求めました。すると、医師は「ウチではそんな写真は撮っていない」と一蹴されたそうです。さらに驚いてしまうのは、その移植に際して、受精卵の質についてまったく説明がなかったということです。
最終的にその医師は移植した卵が、グレード4,グレード5だったことを認めましたが、彼女の体外受精においては、説明がまったくないままグレード4,5というほとんどまったく妊娠が期待できない受精卵を移植されたわけです。移植にかかる医療費も請求されています。
このケースにおいて、担当の医師は、アカウンタビリティー(説明責任)をまったく果たしていないといえないでしょうか。さらに、受精卵の写真を撮影しないということは、証拠を残さないということです。
私は彼女の話を聞いて非常に驚いたのを覚えています。
次回はそんなAさんとは全く対象的なBさんの例をあげたいと思います。

著者:こまえクリニック院長 放生 勲

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院


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