不妊治療の保険適用と人工授精

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コラム

不妊治療の保険適用と人工授精

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2022年4月21日

4月1日より不妊治療の保険適用が始まりました。

 

これにより人工授精も、体外受精を始めとする高度生殖医療も、

保険適用で行えることとなりました。

妊活を行っているカップルは、ほとんどの方が3割負担だと思います。

 

ここでは、人工授精について考えてみます。

厚生労働省のHPによれば、人工授精は1820点です。

したがって、5460円の負担で、人工授精が受けられることになります。

 

東京の場合人工授精の平均的な料金が、30,000円近くでしたから、

5分の1の料金で、人工授精が受けられることになったわけです。

しかも人工授精は体外受精と違って、回数の制限がありません。

 

患者さんの立場からすればとても歓迎すべきでしょうが、私は心配します。

というのは、これでは医療機関の人工授精での収入が、1万8200円です。

本当にこの料金で、人工授精を何回も行ってもらえるのでしょうか。

 

このように人工授精が低額な場合、人工授精をスルーして、

体外受精にエントリーさせてしまう医療機関が、

増えてくるのではないかと思うのです。

 

実際、HPのトップに、

「初診の方は体外受精希望者のみとさせていただきます」

などと記載されている不妊クリニックがあり、驚いています。

 

ですから、医療を受けるカップルがイニシアチブを持っていないと、

医師の言うままに体外受精に誘導されてしまうことにもなりかねません。

 

不妊治療を受ける際に重要なことは、

消費者の自覚と、妊活リテラシーを持つことだと私は思います。

 

著者:こまえクリニック院長 放生 勲

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院


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