不妊治療の保険適用拡大から1ヶ月が経過して - 東京の不妊治療

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コラム

不妊治療の保険適用拡大から1ヶ月が経過して

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2022年5月12日

不妊治療の保険適用が拡大されて1ヵ月余りとなりました。

そしてその後の動きが、だんだんと私にも把握できるようになってきました。

 

今回の拡大の何よりも大きな点は、それまで自由診療であった

人工授精、体外受精、顕微受精などが保険適用となったことです。

これによって不妊治療のメインストリートは、

すべて保険で受診できるようになったと思います。

 

確かに最近始まったPGT-Aなどの最先端の検査は含まれませんが、

必要十分な不妊治療が保険適用範囲内で行えると思います。

 

料理に例えて考えてみましょう。

キャビア、フォアグラ、松茸などの高級食材を、

お金に糸目をつけずに使っていいのであれば、

おいしい料理を提供できる料理人は多いでしょう。

しかし、家庭の冷蔵庫の中の食材を使って、

食べる人を唸らせる料理を作るというのがプロフェッショナルではないでしょうか。

 

不妊診療も同じです。

自由診療とは、どんな検査、治療も可能ということです。

保険適用では、最先端の検査や治療で含まれないものがいくつもあります。

しかし、妊娠に関する必要な検査、治療は十分です。

 

ですからこれからは、医療機関の実力次第で、

妊娠という結果がもたらされると思います。

すなわち医療機関の実力が本当に試される時代になったといえます。

 

その一方で、今回の保険適用は一切実施しないと、

明言している医療機関も出始めました。私は強い違和感を持ってしまいます。

そうした場合には1回あたりの体外受精が、

100万円前後となってしまいます。

保険適用の場合は、10万円+αでおこなえるわけですからまさに桁違いです。

 

しかし、保険適用拡大に関して危惧する点もあります。

一般的不妊治療である人工授精が1820点、すなわち5460円で受けれるわけです。

東京の場合、人工授精の料金が30,000円近かったことを考えると、

患者さんの側にとってはとてもありがたいことです。

しかし医療機関にとっては18,200円の収入にしかなりません。

ですから人工授精を2〜3回しか行わない、

あるいはスルーして体外受精に誘導されてしまうのではないか、

私はそんな心配もしています。

 

まだ始まったばかりの制度ですから、これからどう推移していくのか、

私は注意深く見守っていきたいと思います。

著者:こまえクリニック院長 放生 勲

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院


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