添付のグラフは婦人科関係の本ではよく見かける、
種々のホルモンと生理周期の関係を示したものです。
エストロゲンは一般には、女性ホルモンなどと訳されていますが、
正しくは「卵胞ホルモン」です。
卵胞から分泌されるから卵胞ホルモン、わかりやすいですね。
このグラフから、FSH (卵胞刺激ホルモン)の作用によって、
卵胞ホルモンが上昇してくることがわかると思います。
排卵直前にFSHが再度上昇することによって、
卵胞ホルモンの分泌はピークを迎えます。
女性は生理のあと、排卵まで卵胞ホルモンの分泌が増加しますので、
この時に肌の張りが良くなったとか、
化粧のノリが良くなったなどと感じる方も多いと思います。
また気分がハイになりやすいのもこの頃です。
そしてこのホルモンを分泌しているのが卵胞ですが、
さらに詳しく言うと、その中にある顆粒膜細胞なのです。
顆粒膜細胞の数と卵胞ホルモンの分泌が
パラレルしていることが、このグラフからよくわかると思います。