採卵から検卵までの流れ
採卵というのは経腟式の手術になります。
卵子を採るのは医師の仕事で、膣から経腟式超音波でプローブを使い、穿刺針で刺します。超音波によるモニター画面を見ながら、卵胞の1つずつ突いては卵胞液ごと卵子を吸引して採取していきます。
針を膣壁越しにさして卵巣に入れ、更にその中の卵胞へと針を進める事となります。卵子の採取というのもあり、指す針は19~20ゲージという採血時よりもやや太い針となります。
採卵は超音波のモニター画面を見ながら進められていきます。
複数の卵胞が出来ている人は、画面上に沢山の丸く黒い玉のようなものが確認でき、これが一つずつ吸われていく様子を見る事が出来ます。
採卵時は麻酔を使用すれば、麻酔時の注射以外に痛みを伴う事はありません。
点滴による静脈麻酔が使われます。
所要時間は、麻酔をかけるか・卵子が何個採取できるかによって大きく変わってきますが、仮に麻酔をして20個の卵子を採るとしても10~20分くらいで終了となります。採卵後は、安静室のベッドで休憩を取ります。
新しい麻酔は以前のもののように気持ち悪くなってしまう事もなくなり、すぐに目を覚まします。麻酔が覚めたらその後1~2時間休んだら帰宅となります。
さて、採れた卵子は採れた傍から胚培養士が顕微鏡で確認を行っていきます。
この作業を「検卵」と言います。
卵子が体外に出ると、そこからは胚培養士の技術・培養室の設備などが妊娠への鍵を握ります。卵子を受け取り、培養までの過程のすべてを担う培養室は、言うなれば生殖補助医療生殖補助医療の施設の心臓部だと言えるでしょう。