排卵誘発剤とはどんなもの?-後編ー - 東京の不妊治療

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コラム

排卵誘発剤とはどんなもの?-後編ー

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2021年9月30日

今日は前回に続いて、排卵誘発剤のお話をしたいと思います。

注射薬の排卵誘発剤は作用も副作用も強い

同じ排卵誘発剤として注射薬が使われることもあります。hMG製剤(ヒュメゴン、パーゴナル、フェルティノームなど)が中でもよく使われる薬です。卵巣を刺激するホルモン(FSH)と同じ作用があり、直接卵巣に働き卵胞の発育を促す働きをします。経口薬に比べ作用が強く、目的(無排卵の人に排卵を促すのか、体外授精の為に沢山の卵を得るために用いるのかなど)によって使用量も違います。尚、注射薬の場合、一度に複数の排卵が起こることがよくあるので、双子や三つ子などの多胎となる確率は20%にもなります。前述の通り作用が強い為、用量や患者さんの状態、その人の薬に対する感受性によっては、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)という副作用がでることもあります。

 

hMG製剤投与の際は医師からしっかり説明を受ける

OHSSは排卵誘発剤を使用した時、卵巣が強い刺激を受けて大きく腫れることをいいます。経口薬では、OHSSは殆どみられませんが、注射薬(hMG製剤)が投与された後生じやすいと言われています。殆どが経過観察で良くなりますが、腹水が溜まって脱水症状になったり、最悪の場合、腹水や胸水がたまった結果、血液が濃縮されて脳梗塞に至ることもあります。その為この治療を受ける際には、医師から直接、しっかり説明を受けることが大切です。

OHSSは、若くて卵巣の反応が良好な人や、多のう胞性卵巣症候群(PCOS)の人に発症しやすいことが知られています。体外受精だと、沢山の卵を得るため注射薬の排卵誘発剤の使用量が多くなり、OHSSの発生も増加傾向にあります。体外受精の場合は、医師から治療のスケジュールを詳しく説明してもらうことが重要です。hMG製剤を使用する場合、「患者さん自身がこの薬の投与を受けていることを知っているということ」が何よりも大切なことです。お腹が張る、下腹部痛、吐き気、嘔吐、急に体重が増えるなどの症状がでた場合は、速やかに医師に対処してもらうようにしてください。

 

体外受精は、経済的、精神的、肉体的に、患者さんに大きな負担がかかる高度生殖医療です。
クリニックと入院設備の整った病院との連携についても事前に説明を受けておいて、いざというときの対処法も知っておくことが大切です。

 

著者:こまえクリニック院長 放生 勲

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院


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