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基礎体温をはかる意味

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2020年1月3日

不妊治療コラム

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  • 基礎体温をはかる意味

基礎体温をはかる意味

不妊治療というのは、日夜進歩し新しい技術が登場してきます。

その為、基本検査の内容も時々刻々と少しずつ変化していくと言えます。

例えば、基礎体温。基礎体温とは、安静時の体温の事です。朝目覚めた時に布団の中で起き上がる前に計測を行います。これを毎日計測する事によって、女性は原則として排卵に向かう月経周期の前半で低温期を、排卵期の後半では高温期を示します。

基礎体温の変化と月経周期の関係性を初めて提唱したのは、日本の方でした。

明治生まれの産婦人科医・荻野久作氏です。荻野氏の排卵の研究は、世界に先駆けて妊娠のメカニズムに切り込んだもので、当時は画期的なものだったと言います。しかし、今では様々な発見を経て診断技術も進化しました。

医師は血中ホルモンを測ったり、超音波検査で卵胞そのものを確認したりすると、大体後何日で排卵が起こるのか、また、きちんと排卵が起きているかといった情報を把握します。そのため、自分の身体の状態を自分自身も把握しておくために基礎体温を測っておくのは良いでしょう。しかし、現代の不妊治療を行う医師にとって、基礎体温はあくまでも目安であるため特段必要な情報とは言えないのではないでしょうか。

「産婦人科を受診するか迷っているけど基礎体温はつけていないし、受診していいのか不安」という思いを抱いている方がいらっしゃるのであれば、その点は安心して受診して頂きたいと思います。

ネットでも多くの本にも「排卵しているかどうかわかる方法」として基礎体温計測が挙げられますが、生殖補助医療の現場から見れば、かなり当てにならないものと言っても過言ではないでしょう。

実際に基礎体温をグラフ化してみても、見本通りのきれいなグラフにはなりませんに、逆にきれいなグラフを描いていたとしても排卵していなかったという場合もあるのです。黄体ホルモンは放出されているのに卵胞は破裂しておらず、その中で黄体ができてしまうという現象になります。

「基礎体温がガクッと下がった日が妊娠可能日」「大きく下がる月は妊娠しやすい」といった俗説的なものもあるますが、いずれも根拠はないのです。

体温下がった日と、排卵日は何日もずれる事だってあります。

むしろ、そういった細かい事に一喜一憂したり、特別な日を逃すまいとするのはストレスにもなりかねません。基礎体温をつけたいという事であれば、固執しすぎて精神的に疲労してしまう事の無いようにしたいものです。

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≪院長プロフィール≫
こまえクリニック院長 放生 勲

昭和62年3月 弘前大学医学部卒業

都内の病院にて2年間の内科研修

フライブルク大学病院および
マックス=プランク免疫学研究所留学

東京大学大学院医学博士課程修了
(東京大学医学博士)

平成11年5月こまえクリニック開院


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